人面樹「モト冬樹」


多摩市の諏訪南公園や永山北公園で珍樹ハントするも見つからず。
夕方になったので、最寄りの京王永山駅に向かう二人。
弟子「師匠、夕方まで粘りましたが一つも見つかりませんでしたね」
珍樹ハンター「今日は少し疲れとるせいか集中力がなくてな」
弟子「僕も寝不足で、頭がボーとしてます。やはり珍樹ハントは体調の良い日に限りますね」
珍樹ハンター「ここから駅までアオギリ並木が続く。珍樹を見つける最後のチャンスじゃぞ」
弟子「それにしても、師匠。今日は西陽が強烈で眩しいですね」
珍樹ハンター「おい、あれを見ろ」
弟子「はははっ!! これはモト冬樹さんの顔。眩しそうに目を細めてますね」
珍樹ハンター「これはアオギリの幹に付着したコケでできた珍しい人面樹じゃな。西陽のおかけでコントラストがつき、影が目と鼻の穴、口の形を際立たせとるぞ」
弟子「陽が当ってなければ、顔には見えなかったかもしれませんね」
珍樹ハンター「アオギリは俳句の季語では夏じゃ。夏の樹木に冬樹の顔とは滑稽じゃな」
(発見場所/多摩市 永山北公園付近のアオギリ並木・樹木名/アオギリ)